シンクロ撮影&ガイドナンバー

「スローシンクロ」と「日中シンクロ」の説明です

スローシンクロとは

スローシンクロは、夜間撮影などで背景とメインの被写体を思い通りの明るさで写すテクニック

私の経験ですが、使い捨てカメラを使って夕方に人物をストロボ撮影しました。肉眼ではまだ十分見える明るさだったのに、出来上がった写真は人物だけが写って背景は真っ黒なものでした。この頃は意味もわからず『写真とは不思議なものだ』と思いました。

上の様な状況で、メインの被写体も背景の景色も写る様に撮影するのがスローシンクロ撮影です

ストロボの光でメインの被写体(人物など)を写し、ストロボ光が届かない遠くは自然の(カメラのストロボ以外の)光を利用して撮ります。暗い状況ですから、背景を写すためにはスローシャッターになるのでスローシンクロと言われると思いますが、そのスローシャッターで背景を写す露出にストロボの光を同調する撮影方法です。

最新のカメラは、内蔵ストロボ(同じメーカーのストロボ)で撮るときはカメラが全てやってくれますが、このブログは初心者がフィルムで撮るための情報なのでマニュアルで撮るための方法を説明します

ガイドナンバーとは

説明のためにどうしても必要な知識にガイドナンバーというものがあります。ガイドナンバー(GN)というのは、ストロボ光の強さを数字で表したものです

GN30とかGN40と表示されますが、ISO感度100(ISO100)の状況での最高の発光パワーが示されています

ガイドナンバーと撮影距離、絞りには一定の関係があって、ガイドナンバーを絞りで割ると適正露出で写る距離が判ります。違い言い方をすると、メインの被写体までの距離が決まっていればガイドナンバーを距離で割れば適切な絞り値がわかります。

計算式にしてみると
絞り値=ガイドナンバー/距離
同じことですが一応書いておきますが
距離=ガイドナンバー/絞り値
ガイドナンバー=絞り×距離

という計算式が成り立ちます。

本題に戻ります

スローシンクロをする場合

  • ストロボで映し出すメインの被写体の明るさは、ガイドナンバーと絞り値(または距離)
  • 背景の明るさは、絞り値とシャッター速度

で決まります。

ですから、背景を写す時の絞り値に対して、メインの被写体の距離や使用するストロボのガイドナンバーを撮影意図やその時の条件によって調整すれば良いです。

オート機能のあるあるストロボなら、絞りと距離が決まれば発光量を調節して発光してくれますが、マニュアルで決める時の一例を描いてみます。

ISO感度100のフィルムで撮る場合を想定して一例を紹介してみます。

仮に背景を写すのに、絞り5.6・シャッター1/15秒の明るさの時、ガイドナンバー20のストロボをフル発光して同調したい時は、上のガイドナンバーの説明にある計算式に当てはめるてガイドナンバーを絞りで割れば距離が求められるので、20/5.6=3.571となり、約3.5メートルくらいのところにメインの被写体をおけば同じ様な明るさに写る事が求められます。

 
同じ条件で、メインの被写体を1.5メートルくらいに配置したいときは(絞りとシャッター速度を変えない条件なら)、絞りと距離が決まっているので、上の計算式から絞りと距離を掛けて5.6×1.5=8.4となるので、ストロボの発光量をGN8.4くらいで発光させれば良いということになります。

という感じで背景とメインが同じ様な明るさに写ります。

メインの被写体を1段分明るくして目立たせたい場合は、上の条件で説明すると

シャッターを1/30秒(背景の露光時間を半分)にしたり、また、背景の明るさを変えずにメインの被写体を1段分明るくするためには、ストロボの光を1段分強く当てれば良いので、上のストロボの光量を計算する式の5.6という値を8に替えて計算すれば発光量が求められます。メインの被写体が1.5メートルの例なら8×1.5で、GN12で発光すれば良いです。
5.6を8に置き換えるというのがピンとこない時は、絞り1段分強く当てれば良いのですから最初に求められていたガイドナンバー8.4を√2倍しても良いです。8.4×√2=11.87なのでGN12となります。ちなみに絞り2段分強くするときは2倍です。

このあたりのことは露出係数の話も参考にしてください。

 
2台のストロボを同じ位置から発光した場合のガイドナンバーの計算式はストロボを多投発光した時のガイドナンバーに書いてあります。

日中シンクロ(デイライトシンクロ)とは

「日中シンクロ(デイライトシンクロ)」は、逆光のモデル撮影などで影になる顔に補助光を当てて明るくする撮り方

逆光で人物を撮影すると、髪の毛の輪郭部分などが逆光に光って美しいのですが、逆光なので肝心の顔の部分が暗くなってしまいます。こんな時にカメラ側からストロボを使って顔を明るくすることができます。

露出の計算方法はスローシンクロの時と基本は同じですので省略します

モデル撮影ではないですが日中シンクロ撮影の画像を1枚
日中シンクロ撮影の作例写真
この条件でストロボを使わないと手前の緑色の洗濯バサミは暗くくすんだ色になってしまいますが、内蔵ストロボを発光させたので色がしっかり写せました。ハンガーのところが少し光っているのでわかると思います。ストロボ発光量につていはカメラ任せでしたのでわかりません。

camera : Nikon D810
lens : Zeiss Planar T* 1.4/50

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