偏光フィルターの効果実験【初心者向け】
カメラに取り付けるフィルターは目的によって様々なものがありますが、その中の一つ偏光フィルターの効果を検証してみました。
偏光フィルターの役割
最初に、偏光フィルターの役割は一定の方向からの光を取り除くことです。具体的な使い方としては、水面やガラスなどに反射する表面反射を取り除いて、その奥にある池の底とかショーウィンドウに飾られている物を写すことができたり、青空をよりクッキリと写すことが出来ます。
偏光フィルターの種類
種類というほど大袈裟なことではありませんが、オートフォーカスで撮影するときは円偏光フィルターを使う必要があるということです。普通の偏光フィルターだと測光やオートフォーカスが正しく作動しない可能性があるので、それに対応した円偏光フィルターを使うということです。
ふうつの偏光フィルターは、PLフィルター
円偏光フィルターは、C-PLフィルターと呼ばれます。今販売されているもののほとんどは円偏光フィルターだと思います。Cはサーキュラーの略
偏光フィルターの使い方
偏光フィルターは二重構造になっているので回転させて効き具合を調整して使いますが、太陽やカメラ、被写体の位置関係によって利き方が変わってくるので、ファインダーを見ながら効果を確認します。
実験の場所
今回実験した場所は「モネの池」私にしては珍しく有名な場所です。
着いた時、太陽は山に沈みかけていて池の奥の木々に太陽光が当たってはいたものの、実験としては最適の環境でなかったのですが、それでも効果は十分にわかりますので参考にして下さい。
モネの池は山裾にある小さな池ですが、実験環境が分かるように池のスナップを少々(説明用に撮っていないので中途半端です)
まずこれが谷側から撮ったもので、紅葉の奥が山
この写真の左右の端から反対方向を撮ったのが
この2枚です
写真でわかるように小さな池です。
滞在時間30分くらいでしたが、帰る頃はフィルターなしでも池の底まで映るような条件になる場所もあって、この記事の一番上の写真はフィルターなしで撮れました。
偏光フィルターの効果
同じ条件での連続撮影を心がけましたので、構図などおかしな点はご愛嬌で
これが一番分かりやすいですね。
それにしても鯉君横向かないで真っ直ぐ泳いでほしかた、、、
買う時の注意点
これは一例ですが、いろいろな種類のものが販売されています。
偏光フィルターに限ったことではないですが、フィルターを買うときは取り付けるレンズと口径の合ったものを選ばないと取り付けることが出来ません。
また、複数のレンズを持っていて口径が違うときは
こんな物もあります。口径の大きい方のレンズの口径のフィルターを買って、小さい口径の方にはステップアップリングを使って取り付けます。
【撮影データ】
Nikon D810 + Zeiss Planar T* f/1.4 50mm
& PLフィルター
【RAW現像】
Adobe Lightroom Classic
2021.11.13
岐阜県関市にて