自然光ではなくストロボ光で撮った写真です。
撮影データ:
camera : Nikon D700
lens : Nikkor 50mm f/1.4
写真で稼ぎたい
せっかく趣味でカメラを持っているのだから、写した写真をなんとかして小遣い稼ぎができないかなと思ったことはありませんか?
私もそんなことを考えてストックフォトというのをやっています。とは言うもののそれで大儲けできるはずもなく、週に何回か送られてくる「売れました」と言うメールを見るのが楽しみ程度の遊びですが、少なからず収入もあるので興味のある人に勧めてみようかなと思ってこの記事を書いています。
ただ、今回勧めるのはストックフォトそのもではなく、ストックフォトに応募できるクウォリティーの写真を撮るためにあったほうが便利だなと思うワイヤレスストロボです。
ストックフォトなんてやらなくてもワイヤレス機能のストロボを多灯発光した静物写真は撮っていて楽しい(工夫して撮るところが)です。なんか普通の写真に飽きたとか、何を撮って楽しんで良いのか迷ってますという方にもお勧めします。
ストックフォトの世界で一番売れるのはモデルを使ったライフスタイルイメージの写真ですが、それを撮るためにはモデル料もかかるし、スタジオを借りたりと大変だと思いますので、私たち勤め人のがそんな本格的な写真を継続して撮れるわけもなく真っ向勝負は無理なので、私は需要の隙間に入り込んだ「ちょっとあったらいいかも」みたな写真を撮っています。
そんな写真で売れるのか?と言われそうですが「ちょっとだけ売れます」・・・言うのは恥ずかいしいですが、ストックフォトをやろうとすると撮った写真のゴミ取りなど最低限のレタッチが必要で、私はAdobeのLightroomを使っていますが、AdobeにはLightroomとPhotoshopがセットになって毎月定額料金を払えば使えるサービスがありますが、その料金は稼ぐことができています(安いですが)とは言っても私の場合ポイントで貯めているだけですので現金に変えたことはないですが・・・
それと、これから説明するストロボの購入代金の元も取れています。
ストロボは必ず必要です
ストックフォトは誰かがその写真をブログやホームページに使ったり、デザイナーの人たちがその写真を使ってクリエイティブなイメージを作るための素材となるものですから基本的にちゃんと撮れた写真でないと採用されず収入を得ることは出来ません。
どこのストックフォトサイトでも、この人はちゃんとした写真が撮れる人かどうか確認するために審査があると思いますが、そこで「写真の基本は理解してますよ」「ストックフォトで必要なイメージは理解してますよ」という写真を撮って送らないと審査には通りません。
審査で無事合格、個々の写真も審査を通過して、さあ販売となっても、ストックフォトでは売れる確率の極めて低い写真があ李ます。
それは普通に屋外で撮った花の写真などです。これはある意味当然で、外に行って自分でも撮れる写真をわざわざお金を出して買う必要もなく、上手い下手は別にして自分でなんとかできるものは売れません。
売れるのは、例えばですが「季節の風物詩」や「ダイエット」あるいは「一攫千金」などのキーワードを連想させるイメージ写真です
そのためには、しっかりとしたライティングができるストロボが必要!カメラの位置からではなく、いろんな角度から自由にストロボ発光できるものがあれば非常に有利と言うことになります。
Nikon SU-800
前置きが長くなりましたが、今日お薦めするのはNikon ワイヤレススピードコマンダー(SU-800)です。
外観はこんな感じで、カメラのホットシューに取り付けて使います。
これ自体はストロボではなく複数のストロボを制御する装置で、どのストロボにどれだけの光量で発光させるかを決める装置です。
静物写真を撮る時にはカメラの方向以外の方向から光を当てないと良い写真は撮れないので、ブツ撮りには必要なのです。
ニコンの商品ですのでニコンユーザー限定になりますが、純正クリップオンストロボのSB-700などが制御可能です。私が買った時はSB-R200というストロボが2台とその他デフューザーやカラーフィルターがセットになったものが出ていたので購入しましたが、今は販売されていないようです。
これがSB-R200です。
私が購入したものは、レンズに取り付けるリングもついていて昆虫などの接写が簡単にできるような備品もついていました。
SU-800の使い方(私の場合)
取説を見ると色々な使い方ができるようになっていますが、私が使っているのはTTL自動調光です。
詳しい取り扱いは取説を見ていただきたいですが、私流は以下の通りです。
この装置は、ストロボをABCの3グループに分けて制御することができて、写真の場合で言うと「Aグループのストロボを標準露出より+1段明るく写るように発光させて、Bグループのストロボを標準露出で発光させなさい」と言う設定です。
設定の仕方は、中央付近に「SEL」というボタンがありますが、これを押すと対象の部分が点滅するので、その両サイドなある矢印を押して発光量を調整します。
「SEL」ボタンを押すごとに対象の場所が変わるのでAグループ・Bグループ・Cグループの中から変えたいグループを選ん左右の矢印ボタンを押して、発光させたい光量を設定するだけです。
左上くらいに「MODE」ボタンがありますが、これは発光条件を変えるもので選択したグループの発光モードを変える事ができます。マニュアル発光なども当然できますが、私はTTLモードしか使っていませんので他のモード操作方法の詳しいことの説明はできません。
特定のストロボをABCのうち、どのグループにするかも簡単です。SB-R200の場合は写真を見ていただくと分かるとおり、グループ設定のダイヤル(左上)があるのでこれを希望のグループに合わせるだけです。それ以外の純正ストロボでもグループやチャンネルをSB-R200と同様に簡単に変えることができるので、ストロボの位置を工夫しながら思い通りのライティングが出来ます。
ライティングは中々一発では決まりませんが、今の時代はデジタルカメラですので結果を確認しなら納得が行くまで何枚でも撮り直しが効くのでやっているうちにだんだん上手になっていくと思います。
使用する電池はSU-800もSB-R200も「CR-123A」です。
注意する点
制御出るのはクリップオンのストロボですからテーブルフォトには有効ですが、これを使って人物の全身撮影は光量不足となりできないと思いますので注意していください。
私は、カメラの側の設定はマニュアルにしています。
シャッター速度は1/60秒にして、絞りはその時の撮影意図によって決めていますが、あまり絞り込みすぎると条件によては光量不足となり「ピッピッピッ」と警告音がなります。
また、誤ってシャッター速度をストロボ同調速度よりも早いものにしている時はシャッターが切れない仕組みになっているので心配ありません。
これで撮った写真
ストックフォト用の写真ばかりではないですが、こんな感じで撮れます。
また、トップのアイキャッチ画像も含めて、このブログに載せてある静物写真は全てこのシステムを使って撮ってます
撮影のためのワンポイントアドバイス
ストロボの光を直接当てると硬い光になるので何かに反射させるか、トレーシングペーパーなどをストロボの前において光を拡散させると柔らかい光になるので色々試してみてください。
参考になるかどうかわかりませんが、私はメインのストロボは
ライティングの基本的なことが分からないという方は「たまちゃんのライティング話」というのがお勧め。
これですね。
他にも色々な本が出ていますので、色々見て自分に合ったものを選べば良いかと思います。
上で色々試すうちにとは書きましたが、基本的なことは知らないとダメだと思いますのでこれはというのを見つけて自分なりにライティングというものを理解したら静物写真を撮るのが楽しくなってくるはずです。
思い出の品や、コレクションを本物よりも格好良く残せるのは写真の良いところ。
これは余談ですが、基本的な撮影技術さえ理解すれば、SU-800を使ってメルカリ用の出品写真を撮れば見栄えのする写真が撮れると思いますよ。