レンズのイメージサークルについての説明
レンズは円形に像を結びますが、レンズがシャープな像を映し出す円の範囲をイメージサークルと言います。
最近のデジタルカメラは、フィルムと同じフルサイズ撮像素子のもから、APS-Cサイズやマイクロフォーサーズサイズなど大きさ違う撮像素子がありますので、取り付けるレンズのイメージサークルが撮像素子全体をカバーしていないと、周辺部分が暗くなったりして鮮明な画像を撮ることが出来ません。
35ミリデジタル一眼レフカメラの場合では、フルサイズのものが一番大きなイメージサークルを必要とします。レンズの設計としてAPS-Cサイズ専用のものを作れば小さなAPS-Cサイズでは良好な画質が得られても、フルサイズのカメラにつけるとイメージサークルの範囲が撮像素子全体をカバー出来ない事になります。
ニコンなどは入門機でもハイエンド機でもレンズマウントが同じで取り付け自体は出来るので、初心者の方は取り付ける際には注意が必要です。(レンズマウントが同一な事そのものは良いことだと思います)
「百聞は一見に如かず」と言いますのでイメージ画像で説明します。
フルサイズのカメラのイメージサークルイメージ
黄色い円がイメージサークルで、緑色の四角が撮像素子です。
次にAPS-Cサイズです
大きい円はフルサイズもので比較のために残してありますが、小さい方がAPS-Cサイズのイメージサークルで、緑の四角がAPS-Cサイズの撮像素子です。
フルサイズのカメラにAPS-Cサイズ専用レンズをつけると
こんな感じになって、フルサイズの撮像素子全体をカバー出来ないので周辺がケラれるなどして良好な画像が得られない事になります。
トップの画像はハッセルでのスナップ
【カメラ&フィルム】
HASSELBLAD 501CM + Planar T* C80
& FUJIFILM PROVIA 100F